2024.07.2517:35
フィードブログ 第36回
映画館に映画を観に行くと、かなりの高確率で寝てしまう(まあ自宅でもそうなのですが)。それが3分の時もあれば、10分の時もある。下手したら120分の映画で最初の20分しか観ていなかったんじゃないかなんて事もまあ、ある。いや、本当に。どうしても気になる時は泣く泣く2回目(実質1回目)の鑑賞へ臨むのだ。フッと目が覚めて全然知らない人が画面の中で話をしている時の、お前誰だ感と自分へのがっかり感はスゴいものがある。
こんなにも毎回寝てしまっていると、「本当は興味が無いんじゃないか」「そもそも映画を観る能力が著しく乏しいのではないか」と自暴自棄に陥る。ネットで【映画館 寝てしまう 対処法】と検索しても、「眠たくない時間に見ましょう!」「前日よく寝ましょう!」とかそんな話では無いのだ、と言うものしか出てこない。やはり、こんな奴はそう居ないのだと、地面に着きそうなくらい肩を落とす。
先日、濱口竜介監督の『他なる映画と』という本が発売された。発売日に購入し、ウキウキと読み始める。すると本の冒頭あたりで「映画を観ると大方寝てしまう。話が全く分からない事も多々ある」というようなことが綴られていた。ハッとした。濱口監督でも映画を観ると寝るのかと。しかも大方。自分と同じじゃないかと。嬉しかった。本の中身は勿論素晴らしかったが、何より心に響いたのは、監督も映画館で寝まくっている、という事だった。少しだけ、安心した。
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